この記事は Amazon Alexa Advent Calendar 2017 の 12 日目の記事です。よろしくお願いします。普段はこのサイトやどこかで箸にも棒にもかからないアプリやサービスを作ったりしている者です。
M-1 グランプリ ファイナル
さて、今年も M-1 たのしかったですね。終わった後も、賛否両論やいろんな考察がネットにたくさんあがってきて。読んじゃいますね。
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そんななか、個人的にはジャルジャルのネタが光っていました。漫才のテレビ番組はあまり無いので、このネタをお目にかかれる事もあまりなさそうですが、舞台でやることがあったら観に行ってみたいですし、漫才以外でもバラエティ番組に出られる時があったら構成つけてコーナー化してとか、そこまで大ごとでなくても一部抽出して一言ギャグ化して番組に出られた時にポッと出してみるとか、個人的にはやり続けて欲しいネタだなと思いました。
というわけで援護射撃をして応援したいなという気持ちからこんなものを作りました。
作った Alexa Skill
ジャルジャルを Amazon の echo dot に実装してみた pic.twitter.com/N7X3uZDotj
— feb19 (@feb19) December 11, 2017
作り方
僕が初めて作った Alexa Skill(Echo の音声アプリ)です。
Alexa Skill で Sample Utterance 、Intent を定義して、Lambda のハンドラー (JavaScript) でプロセスを維持したまま Intent に応じた返答を行うといった感じで作りました。一番シンプルな構成です。
Alexa のインスタンスプロパティの resources で languageStrings を突っ込むと、簡単に i18n ができるなど、充実した SDK が、作っていて楽しいなと感じました。普段はウェブサーバーフレームワークやプログラミング言語など、薄い API を提供しているスマートさが好みだったりしますが、ハック対象というか、ガジェットのプログラミングを行うにあたって、充実した API を提供してくれていると、楽しくすぐ作れて良いですね。
ちなみに、仕様についてですが、こちらからの投げかけを無視して主従が逆になる仕様はこの動画では再現しておりません。これは尺の都合で、ハンドラ内でランダムを書くだけなので一旦オフにしておきました。また正直、あいまいな記憶で再現していて、最後「もうええわ」じゃなくて、別の締め言葉だった気がします。なので再度どこかで見て再現クオリティをあげたいと思っています。ここについてはジャルジャルのお二人、すみません。音声アプリの制作開発のお題とさせていただきました。また必ず観ます。
スマートスピーカーおもろい
僕が Echo Dot を買った理由は、期間限定で安かった・招待制・ReBuild.fm とかでずっと前から評価を聞いていたからなど、「買わないといけない」感で買いました。買った初日、いきなり数回目の会話を誤認識したと思ったら、Amazon に謎の商品の発注をかけてしまい、あわてて注文を PC でキャンセルするなど、これ頭悪いなー...ダメなんじゃないの...と思ったりしました。
でも家族や、僕の自宅にお客さんがきた時に、話の話題にと「Alexa、好きな食べ物は?」「Alexa、ただいま」と僕がためしに喋ってみると、その後周りの人が僕以上に楽しんで・使ってくれたりして、その光景を見た時、このインタラクション自体が面白いんだなと思いました。
役に立つ・立たない、正しい・正しくない、高度な UI/UX があるわけではないのに、声を発生して応答してくれるインタラクションの楽しさが面白い。そしてそれがまさに家族が一人増えたかのような感覚になりました。
漫才とスマートスピーカーは相性がいいのか
特に「会話ができる」ということのコンテンツクオリティを高めていくフェーズになっていった時に注目されそうです。
間やスピード感、空気感といった技術力を高めるのは難しいですが、漫才の話の構成要素を使ったネタの簡易的な再現はできるのかなと想像しました。それ自体がニーズがあるのかはわかりませんが、ちょっと面白い会話ができる・ちゃんと分かってる奴が家に居てくれる、という状態が、気の許せる奴=スマートスピーカーという UX を提供してくれるのかなと思い、相性は本当に良さそうだなと思いました。
少なくとも漫才芸人さんは話のプロなので、様々な知見やコンテンツから、市場をリードしていくんだろうなと思います。
今は筐体のデザインと機能、価格で勝負しているようなスマートスピーカーですが、近々サービスやストーリー、コンテンツを持ち込むフェーズになってきたら、Google Home、Amazon Echo、LINE Clova それぞれのユニークなマーケティング合戦が行われそうで楽しみです。
日本では、どのメーカー、どのサービス、どの芸人さんや噺家さんたちが、家族になっていくんでしょうか。
まとめ
というわけで、来年の M-1 も、たのしみですね。