Mac mini M4 無印を購入したので USB4 / Thunderbolt 4 ※ が使えるようにもなり、作業環境やカバンや家の中の USB 周りを整理したくなりました。2024 も年末ですし整理してみます。
※ Mac mini M4 Pro だと Thunderbolt 5 / HDMI 2.1 が使える
USB 規格一覧
2024 年時点でここ近年の推移も考えると Thunderbolt の最新版は USB Type-C 規格の最上位版 と覚えておけば良さそうです。ただ、USB 規格に比べ Thunderbolt は認証が必要な分、安定性が優れているとされますが、少し割高です。
規格名称 | 別名 | コネクタ形状 | 給電力 | 転送速度 | 用途 |
---|---|---|---|---|---|
Thunderbolt 5 | Type-C | 最大 240W (20V/5A) | 最大 120Gbps | 映像出力: 8K/60Hz x1 または 4K/240Hz x1、Mac mini M4 Pro に最適、Thunderbolt 4 の上位互換 | |
Thunderbolt 4 | Type-C | 最大 240W (20V/5A) | 最大 40Gbps | 映像出力: 4K/60Hz x2 または 8K/30Hz x1、Mac mini M4 に最適、Thunderbolt 3、USB4 の上位互換 | |
Thunderbolt 3 | Type-C | 最大 240W (20V/5A) | 最大 40Gbps | 映像出力: 4K/60Hz x1 | |
USB 4 Version 2.0 | USB 80Gbps | USB Type-C | 最大 240W (20V/5A) または最大 60W (20V/3A) | 最大 80Gbps | 映像出力: 8K/60Hz x1、Thunderbolt 3 と互換性、UBS 4 の上位互換 |
USB 4 | USB 4 Gen 2x2 / USB 4 20Gbps / USB 4 Gen 3x2 / USB 4 40Gbps | Type-C | 最大 100W (20V/5A) または 最大 60W (20V/3A) | 最大 40Gbps または 最大 20Gbps | 映像出力: 4K/60Hz x1、USB 3.2 Gen 2x2 と速度は同じだけど、PCIe、DisplayPort などのマルチプロトコルをサポートする Thunderbolt 3 と互換性。UBS 3.2、2.0 の上位互換 |
USB 3.2 Gen 2x2 | USB 3.2 20Gbps | Type-C | 最大 7.5W (5V/1.5A) | 最大 20Gbps | 映像出力: 4K/60Hz x1 |
USB 3.2 Gen 2 | USB 3.2 10Gbps / 旧 USB 3.1 Gen 2 / 旧 USB 3.1 | Type-A, B, C, microB | 最大 7.5W (5V/1.5A) | 最大 10Gbps | 映像出力: 4K/60Hz x1 |
USB 3.2 Gen 1 | USB 3.2 5Gbps / 旧 USB 3.1 Gen 1 / 旧 USB 3.0 | Type-A, B, C, microB | 最大 4.5W(5V/900mA) | 最大 5Gbps | 映像出力: 4K/30Hz x1 |
USB 2.0 | ハイスピード | Type-A, B, C, microA, microB, miniA, miniB | 最大 2.5W (5V/500mA) | 最大 480Mbps | 映像出力する場合は圧縮技術を使用して 2K/60Hz 行けることも |
給電力
給電力は規格最大値が 2.5W でも、ケーブルが PD SPR (Standard Power Range) 対応であれば最大 100W(20V・5A) 、 PD EPR (Extended Power Range) 対応していると最大 240W(48V・5A) 給電まで対応しています。
Apple の USB Type-C 充電ケーブル (2m) は USB 2.0 データ転送用としても使えますが、240W 給電に対応しています。
USB 2.0 であっても PD 対応していれば充電に使えるし、映像や大容量のファイル転送に使うわけでなければ今も有用です。
USB 2.0 vs 最新規格
USB 2.0 か最新規格かを選ぶのはケーブルの太さと価格かもしれません。価格は USB 2.0 は安価で、Apple Thunderbolt 5 ケーブルはなかなか高額です。太さは最新規格になればなるほど、ケーブルの中に通る線の本数が多くなるため太くなりがちです。ケーブルの携帯性や太さが気になるのであれば USB 2.0 を選択するのもありかもしれません。
そもそも、マウスやキーボードの接続用途であれば USB 2.0 で十分で、ウェブカメラなどの映像機器でも映像圧縮技術を使っている場合は USB 2.0 でも安定して動作します。自分が使っている Anker PowerConf C200 は USB 2.0 で安定して動作しています。
また、オーディオインターフェースのような音声データ機器との接続は 96KHz/24bit/44ch ほどの高音質、多チャンネルであっても帯域 100Mbps あれば足りるので USB 2.0 で十分です。大容量の外部ストレージや 4K/8K/VR 機器をつなげるのでなければ、USB 2.0 の方が安く、ケーブルも太くなく、取り回しもしやすくて便利です。
HDMI 規格一覧
パッケージに HDMI 2.1 のように規格名が書いているケーブルは少なめで、 別名の「ウルトラハイスピード」表記の方が一般的 なようです。
規格名称 | 別名 | 転送速度 | 解像度/リフレッシュレート | 用途 |
---|---|---|---|---|
HDMI 2.1 | ウルトラハイスピード HDMI | 48Gbps | 最大 8K 60Hz / 4K 120Hz 出力 | PS5 、Mac mini M4 Pro に最適 |
HDMI 2.0 | プレミアムハイスピード HDMI | 18Gbps | 最大 4K 60Hz / 2K 240Hz 出力 | Mac mini M4 無印に最適 |
HDMI 1.4 | ハイスピード HDMI | 10Gbps | 最大 4K 30Hz / 2K 144Hz 出力 | Switch に最適 |
「ウルトラ」の上はなんだろう。
HDMI 1.4 なケーブルでも 4K 表示はでき、パッケージに 4K と表記されますが、フレームレートが 30Hz になってしまいます。PC 用途で使うなら 4K でもぬるぬる動く 60Hz 以上が出る HDMI 2.0 (プレミアムハイスピード)以上が良さそうです。 4K とだけ書かれている HDMI ケーブルには要注意 です。
USB / Thunderbolt vs HDMI
ただこう見ていくと、USB4 や Thunderbolt の方がスペック的に HDMI より高性能になっていたんだなと気づきました。
USB / Thunerbolt は Type-C 形状だったり、ラインナップも多く、取り回しもしやすいですね。Apple が純正の HDMI ケーブルもう作ってないというのは最終的に Thunderbolt に寄せていくつもりっぽいんだろうなあ〜。Apple の HDMI ケーブルはコネクタがゴツゴツしてなかったりブランド名が入ってなかったりするので気に入っているんだけどな〜。
おまけ
iPhone 付属の純正編み込み USB-C ケーブル(A2795)がしなやかかつ絡まなく、USB 2.0 で 60W 給電ができるので気に入っているんですが、ゲオで中古(新古品)が安く売られていることに気づいて大量に買いました。(この写真の後も何店舗か回って買い増しました)
家の部屋ごとや車に用意している充電エリアを全てこれに変えて、USB Type-C で接続している Mac アクセサリーもいくつかこれに変えました。ハッピー。